若先生

小さい頃、学習塾に通っていた。
学研か何かの教材を使った塾で、
おじいちゃんの先生と若い先生(多分親子)で、
小学生を教えていた。

その若い先生は、ちょっとハンサムで、
子供心にドキドキしたものだった。
多分他の子もそうだったのか分からないけど、
独身だったため、かなり女子にからかわれていた。

とても優しい先生だったので、
子供たちも先生と言いながら、
お兄さんのような感じで慕っていた。

授業中わからないことがあって質問すると、
席まで来てくれて本当に丁寧に教えてくれたのだが、
先生の手の指にはかなり長い毛が生えていた。
5本の指全部かは忘れたけど。

それがちょっと大人な感じで、
大人になるとこんな指になるんだと、
ちょっと嫌な気持ちとちょっと憧れの気持ちを抱いていた。

でも多分今思うと先生の指の毛は、
平均よりも長かったし多かった。
大人になってからいろんな人の指を見るけれど、
先生ほどの長さの毛は見たことがない。

先生はいつも自然に任せていたが、
きっと現代なら、間違いなく剃っていただろう。
今も指の毛は健在だろうか。

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